別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2017年12月18日月曜日

源頼朝の夢に現れた「かくれ里の稲荷神と宇賀福神」

 佐助稲荷神社


源頼朝がまだ伊豆国蛭ヶ小島に配流の身であったころのこと。

「かくれ里の稲荷」と名乗る神霊が夢に現れ、頼朝に挙兵を勧めました。

その後、源氏再興の挙兵をして鎌倉を本拠と定めた頼朝は、かくれ里と呼ばれる地に祠を発見。

畠山重忠に命じて社殿を建立させました。

それが佐助稲荷神社の始まりなのだと伝えられています。


 佐助稲荷神社


頼朝は、初陣を果たした1159年(平治元年)の平治の乱で、一時、右兵衛権佐(うひょうえごんのすけ)に任ぜられました。

すぐに平清盛に敗れて解官され、伊豆国の蛭ヶ小島に流されますが、前右兵衛権佐であることから「佐殿」(すけどの)と呼ばれていたようです。

佐助稲荷神社の「佐助」という名には、「佐殿を助けた」という意味があるのだとか・・・


 佐助稲荷神社初午祭

稲荷神は、その字で明らかのように「稲の神、食物の神」として、広く農民に信仰されてきました。

今日では、商運祈願の参詣者も多くみられます。

2018年の初午祭は2月7日。

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 銭洗弁財天宇賀福神社


源平の戦いが終わり、民の加護を祈っていた源頼朝の夢に宇賀福神が現れます。

宇賀福神は頼朝にこう告げます。

「西北の仙境に湧きだしている霊水で神仏を祀れば、平穏に治まる」と。

それが、巳の年の巳の月の巳の日だったのだそうです。

夢のお告げのとおり西北の地に泉を見つけた頼朝は、そこに岩窟を掘らせ宇賀福神を祀っりました。

それが銭洗弁財天宇賀福神社の始まりなのだと伝えられています。


 銭洗水


そして、いつのころからか、霊水で銭を洗うと数倍になるという信仰が生まれます。

特に己巳日(つちのとみのひ)は多くの参詣者で賑わいます。

(※己巳日=弁財天の縁日)。

参考までに、洗った銭は持っているのではなく、使う事によってご利益があるようです。


 初巳祭

2018新年の最初の巳の日は1月1日。

巳の刻(10:00)から初巳祭が執り行われます。






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