別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2017年9月12日火曜日

曽我兄弟の供養をした虎御前~大磯:延台寺~


大磯町の延台寺は虎御前ゆかりの寺。

曽我十郎祐成と曽我五郎時致を追善するため、虎御前が法虎庵曽我堂を建てたのが始まり。

曽我兄弟の終焉の地を訪れた虎御前は、

「露とのみ消えにしあとを来てみれば尾花が末に秋風ぞ吹く」

と詠んだのだといいます。


のちの1599年(慶長4年)に、身延山久遠寺の法雲院日道が延台寺を開きました。


法虎庵曽我堂

2005年(平成16年)に再建された法虎庵曽我堂。

触れると子授けの御利益があるという「虎御石」が置かれています。

伝説によると・・・

子宝に恵まれなかった山下長者の妻が虎池弁財天に祈願すると、弁財天が夢枕に現れ、美しい石を置いていったのだそうです。

夫婦がその石を毎日礼拝していると、やがて女の子を授かりました(1175年(安元元年)正月の虎の日・虎の刻)。

生まれた子は虎池弁財天にちなんで「虎」と名付けられました。

そして、虎の成長とともに石も大きくなりっていき、人々は生石といって不思議がったのだとか・・・

その石が虎御石。

虎の恋人だった曽我十郎祐成が、工藤祐経の刺客に狙われたときに、身代わりになったのだとも伝えられています。

そのため「十郎の身代わり石」とも呼ばれています。

「虎御石」は、毎年5月末に開催される虎御石まつりのときに開帳されています。


虎御前祈願の龍神

虎御前が十郎祐成との恋の成就を祈ったという龍神。

虎女供養塔

延台寺を開いた法雲院日道が建てた供養塔。

虎池弁財天と刻まれた霊石

大磯町遊女の墓


延台寺

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