別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2013年2月23日土曜日

伊豆韮山の反射炉~幕末の大砲鋳造所~

1853年(嘉永6年)にペリーが来航すると、江戸幕府は海防の強化に乗り出します。

そこで、韮山の代官江川英龍を責任者として、大砲鋳造のための施設を造ることを決定します。


 韮山反射炉


反射炉とは、金属を溶かして大砲などを鋳造するための溶解炉。熱を反射させる仕組みになっていることから「反射炉」と呼ばれています。


鋳鉄製24ポンドカノン砲
韮山反射炉で最も多く鋳造された大砲(復元)。


江川太郎左衛門英龍


江川英龍(坦庵)は、韮山で地位を固めた江川氏の三十六代目(参考:江川邸)。

国防の必要性を幕府に訴え、江戸湾防備のために品川沖に台場を設置し、そこに備える大砲を鋳造するための反射炉を造り始めました。

残念ながら、その完成を見ずに亡くなりますが、それを引き継いだ子英敏が1857年(安政4年)に完成させています。

 伊豆の国市江川邸


 韮山反射炉


韮山反射炉は世界遺産登録を目指しています。


NHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公山本八重の兄覚馬は、江川英龍を訪門して洋式砲術の研究したといいます。

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